Home > 代表挨拶

はじめに

 シンエイグループは、段ボール印刷と共に歩み半世紀を迎え
ます。昨今の印刷業界の変化には目まぐるしいものがあり、
1990年代にパソコンが一般家庭にも普及し始めたことで、
印刷業界は大きく様変わりしました。インターネットの普及
により、新聞・チラシ・パンフレット等の紙を媒体とする印
刷物は激減し、更に携帯電話の性能が高くなったことで、電
波さえ通じれば何処にいても必要な情報を瞬時に見ることが
出来る世界へと変わりました。情報としての印刷物がその役
割を終える日もそう遠くないのかもしれません。
しかし、印刷物全体が減少する潮流の中で、唯一安定して
未だに前年対比を伸ばしているのが段ボール業界です。
その理由として、段ボールが流通には欠かせない製品であること、価格が安いこと、そしてリサイクルが容易
である、という非常に優れた特性を持っているということが挙げられます。
これに代わる素材は現在見当たりません。もし仮に段ボールがこの世界から無くなれば、大変なことになる
でしょう。
さて、ここで敢えて製造側の課題を考えてみます。
段ボールと言う素材は、製品自体に大きな特色が出し難いために、何処の段ボール会社で箱を製作しても品質に
は大差なく同じようなものが出来あがってしまうという現状があります。同等の製品であれば、当然ながら競争
の原理で価格勝負になってしまいます。
近年、印刷機の進歩や配送の合理化も進み、価格はすでに極限の状態です。この問題克服のために、各社それぞれに価格競争ではなく、自社製品を区別化するための様々な策・工夫を凝らし、日々努力しています。
しかし、元は同じ素材で似た形状の箱ばかりですから、付加価値をつけることは難しいというのが実状です。
その中で唯一、他社製品と大きく区別化出来る手段が、印刷でありデザインなのです。
印刷によって製品に付加価値を付けることができ、クライアントが望む「売れるデザイン」を提案できるのです。
近年段ボールに限らず、商品に付加価値を付けるには、デザインの良し悪しが重要なポイントとなります。
同じ性能のクルマであってもデザインによってその人気・売行きは大きく左右されます。
パッケージは商品の顔です。これからは流通に使用するだけの箱で終わるのでなく、コマーシャル性を持った箱
「消費者の知覚にブランドの価値や商品コンセプトをダイレクトに刺激できる手段」そういった箱が望まれているのです。
シンエイグループでは、全国に100名近いデザイナー及びMacオペレーターが常に「お客様が何を必要とされているか?」を模索しながら、日々新しいデザインに挑戦しております。通常、製版会社は製版設備が高額な事情
から、設備を1ヶ所に集約して、投資を少なくし生産効率を上げる事で利益確保します。
一方段ボール工場の大半は、地域密着型で地域社会に根づいて全国各地に散らばっております。印刷現場では、
急なトラブルも多いため、製版会社との距離が離れていると何かと不都合が生じます。また、きめ細かいサービスやサポートも不可能となります。
したがって製版会社も地域に密着する事が不可欠なのです。シンエイグループが全国に製造拠点を持つ理由は自社のメリットにあるのではなく、お客様のニーズにお答えした結果、自然に現在の形に広がったといえます。これはお客様に、より良い製品を安定供給する事を追求した結果であると我々は考えます。
 最後になりましたが、この業界はさらなる可能性があり、今後も大きく飛躍するマーケットであると私は信じております。今後もパッケージ印刷という分野を通じて豊かな社会をめざし、
シンエイグループは社会に貢献して参ります。