Home > フレキソ印刷とは

フレキシブルとは柔軟性があるという意味ですが、柔軟性のあるゴムや樹脂の凸版で水性インキを使用して印刷する事を総じて「フレキソ印刷」と呼びます。版に弾力があるため、印刷素材を選ばず紙はもちろんのことフィルム、金属、木材、布などへの印刷も可能です。
その中でも特に形がつぶれやすいダンボールの印刷には向いており、国内で段ボールの直接印刷は100%その方法で印刷されています。
フレキソの利点は素材を選ばない事、そして水性インキを使用するという事です。
近年では版を使用しない印刷・コピーやインクジェット(無版印刷)の比率が増える傾向ですが、版を使用する印刷(有版印刷)では、大きく、凸版(フレキソ印刷)平版(オフセット印刷)凹版(グラビア印刷)の3つに分かれます。 下に三者の比率を表にしました。

現在、国内で印刷全体の60%を占めるオフセット印刷ですが、環境問題から欧米では40%程度です。
日本でもフレキソ印刷の比率は伸びており、いずれは欧米の比率になると推測されます。

順に印刷方法を説明しますと、フレキソ印刷は樹脂凸版(年賀状で使用する手押し印に近い形状を)を段ボールサイズのフィルムに貼付け、そのフィルムを大型印刷機の版胴にセットします。
版胴を回転させ、別のアニロックスロールで水性インクを塗布して、段ボール等に転写する印刷方法です。
近年、デジタル化により印版の精度が向上した事と、アニロックスロールにセラミックを使用してレーザー彫刻する事で、以前は不可能であった美粧印刷にも対応できるようになり、 又 環境問題から溶剤を使用しない水性インクが主力になっており、特に医薬品や食品を直接包むパッケージはフレキソ印刷に移る傾向がみられる。(右図A)

次にオフセット印刷は凹凸が無い平らなアルミ版に油性部分と水性部分を作り、一度水に濡らした版の上に油性インクを乗せると水性部分はインクが乗りません。
その油性部分に着いたインクを一度クッション材(ブランケット)に転写しそれを再度印刷物に転写します。
一度、印版からインクが離れ(オフ)が再び印刷物にセットされる為、オフセット印刷と呼ばれています。
鮮明な印刷が可能で、版が直接紙に触れないことから胴の磨耗が少なく、短時間で大量の印刷が可能で新聞や折込みチラシの印刷に使用されています。(右図B)

続いてグラビア印刷は印版(メッキロール)に腐食またはレーザーで傷をつけ、そのくぼみにインクを刷り込みそれを転写します。細かな線が再現出来る為、一般的に写真の印刷には適しており、写真集などに使用される事が多い事からグラビア印刷と呼ばれています。
メッキロールの一本あたりの価格が高価である為、オフセット印刷に比べ製版代金が高い為、高級な写真集等に使用されている。
グラビア印刷インクは、主に油性で近年水性インクの使用も進んでいますが、乾燥が遅い為印刷スピードに影響し、生産性が悪くコスト高になっている。(右図C)