取引保険会社担当者よりワンポイントアドバイス~社内報第16号より


あなたには余裕がありますか。
これは最近私が遭遇した一場面です。仕事先から車を停めている駐車場へ向かうとき、片側一車線ずつの信号のない横断歩道を渡ろうとして待っていた時でした。結構車の通りも多く、「なかなか渡れないな」と思って待っていました。すると一方の車の流れが切れたときに通りかかった一台のスポーツカーが横断歩道の手前でスッと止まってくれたのです。私はありがとうと手を上げて横断歩道を渡らせてもらいました。運転していたのは少しやんちゃそうな二〇代半ばのお兄さんでした。以前、犬の散歩のときに、同じように信号のない横断歩道で車の流れが切れるのを待っていた時にパトカーが通りかかり、手前で赤色灯を回して止まってくれ、マイクで「どうぞ渡ってください」と声をかけられたことがありましたが、このときはさすがに恥ずかしかったのを覚えています。でも一般の車が信号のない横断歩道で止まってくれることはあまり経験がありません。
道路交通法上は横断歩道では歩行者が優先で歩行者の通行を妨げてはならないとなっていますが、実際には車にも流れがあり、その流れの中で止まるということはなかなかできることではありません。なぜならその時のスピード、後続車との車間距離、対向車の有無などさまざまな面で余裕をもって確認できていないと自分が事故を引き起こす原因になってしまうからです。実際、JAFの昨年十月の調査でもなんと86%の車が止まっていないことが分かっていて、かく言う私も確実に安全が確認できないときには止まれていません。
ここで少し考えてみましょう。なぜ止まれないのか、です。信号機のない横断歩道の手前には路面に白色で縦長の菱型の模様(◇◇)が記されているのを皆さんご存知だと思います。(ほかにも標識で示されているものもあります)まずはこの菱形に気づく余裕があるかどうかです。運転自体に余裕があれば、周りにも目配りができ、当然視界に入ってくるはずですが、余裕がなければ前ばかり見て運転してしまいます。以前にも書かせていただきましたが、運転は「目配り」「気配り」「思いやり」ということ思い出してください。そして何より余裕を持った行動をお願いしてきました。


事故を起こしたときに、「こんなはずではなかった」と思われる人も多いと思いますが、事故によって不幸になるのは被害者のみならず、加害者もしかりです。そのような事態にならないためにも、自分自身に「余裕があるのか、ないのか」を考えてみましょう。信号のない横断歩道でスッと止まれ、「どうぞ」という優しい運転には優しい反応があると私はいつも思っています。事故のない、お互いに気持ちいい社会であるためにも・・・