業界情報~社内報第16号より

段ボール原紙の価格が5月21日より20%以上の値上げが日本製紙より発表されました。 他の大手メーカーも続いて原紙の値上げをすると見られます。 古紙の価格が上昇した事が要因で、板紙業界では昔から 「古紙を制する者が段ボールを制す」 という言葉がある位、古紙は段ボールの価格に影響してきます。 みなさんも知っている様に段ボールは90%が古紙から出来ている事を考えると当然な話ですが・・・しかし原紙が値上がりしたからと言って、その差額分を段ボール箱の価格に上乗せ出来る・・そう甘い市場ではありまん。従って段ボール会社にとっては、大きく利益を左右する頭の痛い話です。 その他にも輸送コストの高騰や、ドライバー不足など色々と問題も抱えており、厳しい状況下にある段ボール業界です。しかしながら、製紙業界全体から見ますと段ボールは非常に恵まれた業界だと言えそうです。 その理由は下のグラフをみて頂くと一目瞭然です。

新聞紙や情報紙が毎年激減している中で、段ボールの生産量だけは僅かですが、毎年確実に増え、2017年の予想も1~2%の伸びが予想されています。これは本当に凄い事です。 真永グループは今年で創業50年を迎える事になりますが、同じ仕事を50年続けて未だに業界が伸びている・・・そんな恵まれた業種なんて、そうそうざらには有りません。  興味深い事に、この状況は日本国内だけでなく、海外でも同じ現象が起きており、この流れは簡単に変わりそうにはありません。 伸びている理由の一つとしてネット通販の急増が考えられます。  特に中国の伸び率は日本の比ではありません、ネット通販が好調な中国では、古紙が不足しその結果、段ボールが高騰しています。   人口が日本の10倍以上あり、 現在 携帯電話を含むインターネット利用人口が7億人を超えている中国人が、ネットで買い物をする訳ですから、段ボール箱の使用量もケタ違いです。

 

ところで、ネット通販で商品を購入すると中身に比べ大きな箱に梱包されて届く事があります。  私も 先日Amazonでラジオペンチを買ったところ、届いた箱の大きさにビックリ! 箱を開けて更にビックリ!それが右の写真です。 これって凄く 段ボールのムダ使いに思えませんか?  後日、ヤマト運輸の担当者に聞いてみてたところ、 流通業界では 「コンテナリゼーション」と言われているらしく、箱の種類を統一する事で、流通がスムーズになるそうです。それは、B5やハガキサイズの書類をA4に統一する事で、ファイルし易くなるのと同じ原理で 様々なメリットがあります。例えば寸法を統一する事で コンテナに積込んだ時に、無駄なスペースが無くなり、荷崩れの防止になる。 又、トラックを手配する時でも1,000個を配送する為には、4tトラック何台が必要であるか?・・・
これまではベテランの経験とカンに頼っていた車両の手配が未経験者でも、数字を入力するだけで簡単に積載量が計算できる様になり、無駄なく車両の手配が出来る様になりました。 更に Amazonを初め、楽天やアスクルなど流通倉庫では無人化が進んでおり、梱包や仕分けは全て自動化され、規格を統一する事でスピードUPとコストDOWNを両立しているのです。一方でライバルである 宅配大手でも驚く様な合理化が始まっています。業界1位のヤマト運輸と、2位の佐川急便そして、3位の日本郵便が手を組んで 首都圏の高層ビルなどで3社の荷物を1社に集約して配るサービスが始まっています。  1社が他のライバル会社の荷物を預かり、一括して届ける凄い発想です。 運送会社のメリットは計り知れませんが、受取る側も3社別々に受取るよりも、1社でまとめて配達してもらった方が無駄な手間が省け、お互いにメリットが生まれます。 今後地方の大型マンションなどでも確実に広がって行くと思われます。 ”これぞ人材不足を補う為、考え抜いた末に生まれた苦肉の策”と云うべきだと思います。我々も見習うべき点は多々あるのではないでしょうか・・・
 
以 上
 
平成29年5月吉日        四国眞永 工場長 髙木 博史